矯正治療とは、歯並びを整え、噛み合わせがよくなるようにする治療のことをいいます。 美しい歯並びを実現することで、見栄えがよくなるのは勿論のこと、顎の力の強化、歯周病予防などの健康維持にも繋がります。
近頃では日本でも、欧米のように矯正治療が普及してきたので、装置をつけているために、からかわれたりすることはまずありません。反対に歯並びを悪いまま放置しておくと、「出っ歯」・「あご」などと仇名をつけられたり、口臭を指摘されてはずかしい思いをし、その人のイメージダウンやコンプレックスにつながることもあります。欧米では歯並びは、教養や家庭のしつけを象徴するものです。将来、国際人として活動していくためにも、悪い歯並びの方がはずかしいことだと誰もが考えるような世の中になってきました。
柔道や空手のような激しい格闘技では、くちびるの裏側を装置で傷つけることがあります。また、クラリネットやサックスのような楽器は、指しゃぶりと同じような力が前歯にかかるので、出っ歯になったり、治療のための歯の移動を妨げることがあります。いずれにしても、口の中を傷つけたり、治療の進行を妨げる恐れがある場合は、あらかじめ歯科医とよく相談してください。
できます。しかし、子供に比べると、顎の成長発育が終わっているので、歯の移動がおそく、治療結果にある程度の限界があることもあります。 最近では日本でも、欧米と同様に、顎や歯の健康を保つため、あるいは対人関係でセルフイメージをよくするため、成人が矯正治療を受ける例が多くなっています。
はじめて装置をつけたときや、装置の調整でワイヤーを取り換えたときなどは、歯が少し浮いたような痛みを感じます。痛みの大きさや時間には個人差がありますが、通常3〜5日でおさまります。その間は、柔らかい物を食べるようにしてください。歯ぐきをマッサージしたり、塩湯を口にふくんだりすると、歯の根の周りの歯肉が温まるので血液の循環がよくなり、楽になります。最近では、弾力性のある細い形状記憶合金を使って歯を動かし始めるので、痛みも少なくなりました。 小学校の低学年の子供でも我慢できる程度の痛みですから、あまり神経質になる必要はありません。
顎と歯の大きさや、上下の顎のバランスが良く、軽度のでこぼこで口元が比較的よい場合には、抜歯しないで治すこともあります。抜歯しないで矯正できるかどうかは、歯科医がレントゲンや歯型などの資料を分析して診断します。 日本人は、歯が大きくて顎が小さく、乱ぐいや出っ歯が多い民族です。歯並び、咬み合わせ、口元を良くするために、犬歯の後方の歯(第一小臼歯)を抜いてスペースを作り、矯正治療をおこなうケースが多くなります。
装置が歯の表面についているので、口の中が汚れやすくなります。むし歯や歯肉炎にならないように歯科医や歯科衛生士に教えてもらったみがき方で、歯ブラシやデンタルフロスなどの補助具を使って、ていねいに磨いてください。なによりも、患者さんのやる気と口の中を清潔に保つことが大切です。歯みがきによって装置がこわれることはあまりありません。 歯みがきが悪いと、歯肉が腫れることがあらいますので、歯や歯ぐきを健康に保ってください。また、フッ素やキシリトール入りの研磨剤を使用して、むし歯を予防しながら歯みがきをするのも良いことです。
・ライトワイヤー装置(クリア) 片顎